オープンエーアイが欧州連合向けに統計的透かしを導入し、応用プログラミングインターフェースは選択制とする
2026年10月9日 · 読了 1 分
オープンエーアイは二千二十六年十月五日、欧州連合域内でチャットジーピーティーおよびコーデックスが生成する適格なテキストに統計的透かしであるテキストグレインを適用する技術報告書を発表した。同社は人工知能法への準拠のため、今後数週間以内にこのマーキングを実施すると表明している。一方、同社の応用プログラミングインターフェースを利用する顧客は同日から世界中でこの機能を有効化できるが、デフォルトでは無効のまま据え置かれる。
この透かし技術は、単語の選択確率分布に擬似乱数を組み込むことで、隠し文字や不可視スペースを使わずに単語そのものに信号を埋め込む仕組みである。報告書はエントロピー予算の概念を導入し、同じ指示でも異なる回答を生成できるようにする改良点を説明している。検出にはテキストと秘密鍵のみが必要だが、実質的な書き換えや翻訳が行われた場合は検出不能になる可能性があるとしている。
性能評価によると、英語で四百トークンの回答における検出率は約九十五パーセントに達するが、書き換え後は十七パーセントまで低下する。欧州連合の他の二十三の公用語における検出率は言語によって異なり、ルーマニア語で四十二・二パーセント、スペイン語で六十九・零パーセントであった。同社は検出率が六十パーセント未満の言語向けに信号強度を調整するパラメータを強化済みである。
欧州連合の規則は二百トークン未満の非常に短いテキストを除き、機械可読形式でのマーキングを義務付けており、その適用期限は二千二十六年八月二日に始まっている。既に市場に出ているシステムには同年十二月二日までの猶予期間が設けられており、オープンエーアイの発表はこの期間内に含まれる。応用プログラミングインターフェースにおけるデフォルト無効の設定に関し、規制遵守の責任所在については明確化されていない。